みなさんこんにちは。
出海です。
前回、鬼滅の刃に新陰流という古流剣術の稽古で使用している袋竹刀が出ている話を紹介しました。
今回は鬼滅の刃と古流剣術の第2弾ということで、ご紹介したい話があるのです。
では、本日も鬼滅の刃を片手にいってみましょう。
「岩って斬るものだっけ?」
今回の話に登場してもらうのは、ズバリ!
「岩」です。
???
はい。分かります。
全くの説明不足、承知しております。
では、第1巻で炭治郎が大きな岩を刀で斬るシーンを見てください。
鱗滝さんから最終選別を受けるために言い渡された最後の試練。
「岩」を斬ること。
そして、鯖兎と真菰による訓練によって炭治郎が見事に岩を斬ったシーンです。
勘の良い方は気付いたと思いますが、このシーンも新陰流と繋がっているのです。
一刀石
まずは、この写真を見てください。
似てますよね。
まるで斬った後のように真っ二つになった岩!
この写真、見たことがある方もいると思います。
この写真は一時期、TVやネットニュースで話題になっていた「一刀石」と呼ばれるものです。
この「一刀石」は奈良市柳生町にある岩で、冒頭で炭治郎が斬った岩のモデルと云われるものの一つです。
この「一刀石」という呼び名と「柳生町」という土地名でピンときた方、かなり多いと思います。
柳生といえば・・・
柳生博!
あ。
すみません。
悪ふざけが過ぎましたm(._.)m
そう!柳生といえば、柳生一族。
その柳生一族が後世に残したものが、「柳生新陰流」!
で?
岩との関係は?
ってなりますよね。
それでは、今回の本題に触れていきましょう。
岩を斬る者
柳生一族と聞いて、最も有名な人物をあげよと言われるとみなさん誰をあげますか?
私なら柳生十兵衛をあげます。
では、岩を斬ったのは十兵衛なのか!
と、思いがちですが違うのです。
この岩を斬ったとされる人物の名は、柳生宗厳(やぎゅう むねよし)と呼ばれる人物です。
有名な呼び名で言うと、柳生石舟斎(やぎゅう せきしゅうさい)です。
この石舟斎、新陰流の流祖である上泉信綱より印可状(陳腐な言い方をすれば免許皆伝みたいなことです)を授かり新陰流の名を引き継いだ人物です。
ちなみに、十兵衛のおじいちゃんに当たる方です。
この石舟斎がある時、剣術の修行をしていると天狗が現れました。
そしてこの天狗と試合をすることになりました。
その試合で天狗を一刀のもとに斬ったと思ったら、斬ったのは天狗ではなく岩だった。
という伝説があり、その時の岩がこの一刀石だというのです
いかがでしょう?
なんか聞いたことのある話だと思いませんか?
炭治郎が岩を斬ったシーンを少しだけ前に戻って見てください。
はたして炭治郎が斬ったのは・・・
錆兎との激闘の末、斬ったのは鯖兎の面ではなく岩でしたよね。
これはどう考えても一刀石の伝説がモデルになっているとしか思えないほどの描写ではありませんか!
正直を言うと私が一刀石の存在を知ったのは、鬼滅の刃のこの描写の後でした。
調べたら新陰流にまつわる岩だということで、とてもビックリしたのを覚えてます。
柳生石舟斎は天狗を、炭治郎は錆兎の面を斬ったと思った。
そしてこの2つの話は、ともに岩を斬ったという結果につながっていく。
天狗がいたかどうかの真偽はとりあえず置いといて、斬ったものが岩だという共通性では見事に一致してますね。
本当に岩を斬ったかと言われるとにわかに信じがたいですが、炭治郎が岩を斬った描写がこの一刀石をモデルにしているのは間違いないと思うのです。
そして私は言い切ってしまうのです!
鬼滅の刃には新陰流が出てくる、と。
「岩って斬るものだっけ」まとめ
今回の新陰流に纏わる話はいかがだったでしょうか。
前回の袋竹刀や、今回の一刀石はまさしく新陰流に関わりの深い話だとは思いませんか。
この一刀石を知ったのがコロナ禍だったのでまだ実物を見に行けてませんが、何処かのタイミングで観光してみたいですね。
こういったシーンを見るたびに、鬼滅の刃のストーリー作りに新陰流が参考にされてると(あくまで私の個人的な感想ではありますが)思うと何だか嬉しくなってしまいます。
次回予告!
雷の呼吸「霹靂一閃」
次回はあの男にフォーカスしてみたいと思いますので、お付き合いいただけたらうれしいなぁ。
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